2023年9月 8日 金曜日
破産と車
負債全体を処理しないと、どうしても上手くいかない場合には破産という手続によることが必要となります。そこでよく出てくる問題点が車のローンです。破産という手段をとるなら、全ての借金を裁判所に明らかにすることが求められ、車のローンも債務としてあげなくてはいけないことになります。車のローンを破産債務とすると債権者は直ぐに車の引き上げを通告してきます。車がないとどうしても生活できない、みんなそうです。そこで一旦、車を手放して、安価な車に買い替えることを提案しています。だから、車が買えるまで頑張ってお金を貯めてもらいます。しかし、それもむつかしいと親族の援助、好意に頼ることも選択肢です。友人から借りるとか、レンタルとかでその問題をのりこえることになろうかと思います。一部の債務だけ除外しての破産申立は許されないし、意図的でなくある債務を申立で脱落してしまうことも免責がその負債に及ばず、申立人に不利益がもたらされます。
投稿者 坂口司法書士事務所